抜歯、餻云居から模様替え

抜歯、餻云居から模様替え

歯一本抜いて人生の秋を知る。

ほぼ全ての主な病気を体験し病気のデパートの様な感じだったのが、この二年間、ときどき奥歯の一本に痛みを感じるだけとなった。

歯科の先生が抜かない主義なのでだましだまし持ちこたえて来たがついに限界の気がして抜いてもらった。 医院で待っていると知人と出会い共通の知人が無くなった事を知った。 もうほとんど知っている人がいないと思うとふと寂しさを感じたのは年のせいかも知れない。 抜歯の後二三日はお酒を飲まない様にと注意され、タバコはと聞くと吸っても良いと言われた。 知人は80台で現役、以前の主治医も90台で現役、どちらもチェーンスモーカーで、煙草は良いと言った先生自身は煙草を吸って40年間一日も病気で休院した事が無い。 アルコールの害の大きさについては薄々感じていた事もあってこれを機会にお酒の方を止める事にした。 成人式を迎えた孫にアルコールの害を説き絶対に飲むなと言ったら、分かった85まで昼間から飲み少しの期間止めてまた飲み出す様にすると言われた。
結果的には孫の言う通りになった。抜歯の当日の昼と夕と翌日の昼の三回だけアルコール抜きだったが、夕には普段通り相撲を見ながら一杯やってしまった。

矢張り年のせいか一時は夢中になっていた文人趣味の私室も何時の間にか完全に模様替えしていて餻云居の欠片も無くなっていた。 

飾り棚には一部このH.P.に載せているピンバッジの数々、これはサイズなども考え結構苦労したが主としてEtsyで入手出来た。 鉄道模型に凝った時の名残りのトワイライトエクスプレスの模型と国内旅行ではベストだった同列車の3方ビュアーの1号車1番室のルームキーカード。 旅行の記念といえばプラハのヴァーツラフ広場の石畳、これは剥がれかかっていたので拾って来た。 ピラミッドコイン、これはお釣りの中に入っていたもので結構珍しい。 以前住んでいた場所の近くにあった稲毛浅間神社の扇子型おみくじ。 オールドダンヒル(初代)のパイプ群。 ティム・コッテリル「FROGMAN」PT1スターリングシルバー・パイプ・タンパー。 以上何れも低価額だが入手は困難。 
他に後藤常正の鍔 刻銘「後藤常正(花押)」 花筏の図、これは「散る桜 残る桜も 散る桜」の意を表している、かなり以前に購入したものだが最近益々気に入っているのは矢張り年のせいか。 唐物茶籠、茶籠は一つ組むのに10年といわれているだけあって思い出が深い。 

最近熱中している茶籠も含め殆どが過去の思い出の品となっているし、以前は殆ど考えなかった過去の事を思い出すのはやはり年のせいと思う。

普段は気にしなくても着実に年を取っているのは確かだ。
《2020(2)/8/1》


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