1.C型慢性肝炎とインターフェロン

1.C型慢性肝炎とインターフェロン(スミフェロン)


インターフェロンは、若い人、そして発病してからの期間の短い人に良く効くと言われています。

また副作用が強い上に、一時的に治癒した様に見えても三年ほどで元に戻るとも言われています。

しかし私の場合は、インターフェロン(スミフェロン)の投与を受けたのが58才でそれ程若いとも言えないし、発病以来十年たって居たので是も短期間とは言えないと思います。

又副作用も殆ど有りませんでした。二三日微熱が出ただけで、その直前に引いた風邪のほうが高熱でした。そして一応の治癒後ほぼ十三年になりますが再発していません。
《 2006(18)/8/5 》

ウイルス肝炎 飯野四郎 著 p.148によると「 C型慢性肝炎では、肝炎の状態を示すGOT・GPTの値が、一時的に正常になることはしばしばみられます。

その状態がある期間つづくことも、ときどきありますし、数年間あるいはそれ以上の期間、正常のままでいる例もみられます。しかし、それでもC型肝炎ウイルスが自然に体から消えてしまう可能性は、非常に少ないのです。

C型急性肝炎の場合には、自然にウイルスが消えてしまう人が約40%ぐらいあり、残りの人たちが、ウイルスが残ってキャリヤになるのです。その後、初めの数年間は、ウイルスが消えていく人が、ごくわずかながらみられます。しかし5年以上たってウイルスが残っている人の場合には、将来、自然にウイルスが消える可能性はほとんどありません。」

という事ですので、この期間にインターフェロンを含めてなにか薬や薬らしき物を用いると、それが効いたから治癒したとかGPTの数値が低くなったとか誤解する事もあると思います。新聞や雑誌の広告などでよく見かけるC型慢性肝炎が治ったとかGPTが改善されたとかは、この様なC型肝炎の症状の特性を知らずに又は知っていて利用したものです。

私の場合もこの特性を知らずに発病後最初の五年間ほどは随分悩まされましたが、後半の五年間はウイルスに効く薬は無いと考え、たとえ薬を使用しても短期間で止め特にインターフェロンの投与を受ける一年前からは頭が痛いときに頭痛薬(セデス)をのむ以外薬を用いた事がありませんでした。また健康食品とか栄養補助食品の類いも一切用いた事がありません。この事に付いては 6.余話で詳しく述べています。

しかしこの度、私のC型慢性肝炎が治癒したのは、他の薬を使用していなかった事や投与前後の経過から見て、スミフェロンが効いたと考えてほぼ間違いないと思います。発病が急性かキャリヤーからかは不明ですが、いずれにしろ発病以後10年経っていたので自然にウイルスが消えたとは考えられないからです。

メールを頂ければ体験した事の範囲で出来るだけお答えしますが、医師でないので専門的な事は解りませんし、病院や医師の名前をあげるのも避けたいと思っています。

次に示す図は、私の GPT値(1982/1/21~2015/10/30)です。詳しいデータは5項の肝機能検査値表に記載しています。

経過を述べますと、82年1月21日の検査ではGPTが16で正常だったのです。

82年12月6日の検査の時、GPTが67で肝臓に気を付ける様に注意されましたが、それまでこれと云って悪い個所が無かったので、気にもしませんでした。

83年2月4日の検査でGPTが507(上図の最初のピーク)である事が解り入院と云われましたが、まだ何のことか解らず、本屋へ行って肝炎の本を立ち読みしたことを覚えています。

それまで友人と酒を飲みながら、最近酒に弱くなった、ゴルフの飛距離も極端に落ちたし疲れ易い、年のせいだろうな、などと話していた程度で痛みなど無く、訳が解らなかったのです。

入院前の色々な検査をしている内に、GPTが正常に為ったとかで、入院は取り止め治ったものと思って居ました。

ところが、殆ど歩けないくらいしんどくなり、83年9月26日に検査してみるとGPTは857(上図の2番目のピーク)になっていました。

其れからは上図で御覧の通り、一進一退、当時はまだC型肝炎のウイルスが見つからず、非A非B型即ちA型でもB型でもない肝炎と言われていました。因みにB型のウイルスはマイナスでした。

確実な治療法も無く、皆民間治療に走っていました。私も人が良いという事は、いろいろした積りです。

でも知人が、某大新聞が系列のテレビや週刊誌で持ち上げていた、断食して其れから粉ミルクだけ食して治すという道場から帰って来た時は驚きました。行く前は外観上普通以上に元気そうだったのが、痩せて顔がどす黒くなっていたのです。

そして暫らく入院してから亡くなりました。

騙されたと思ってやって見ろと言う事を、当時良く聞きましたが無責任な話しです。

かなりショックを受けたのか、その後お医者様から貰った薬を含めて、肝臓とか身体に良いとか人の言うものが信じられなくなりました。

ただ、18才以降二日酔いでも1日も欠かさなかったお酒は最初の発病以来完治するまでの十年間、結婚式の親族かための盃の酒すら飲みませんでした。

今は無論、毎日昼夜を問わず飲んでいます。

さて、C型肝炎のウイルスが発見され私もそうである事が判明し、そしてインターフェロンなるものが有効とされましたが、当初は保険がきかず、ローンもきかず非常に高価で諦めていました。

其れが却って良かったのかも知れません。早速投与した友人は二社(スミフェロン以外)のを受けて結局駄目で、保険が利用出来る様になってから受けた私がタイミングかスミフェロンかそれとも医師の投与方法が良かったのか解りませんが治癒しました。

入院してから最初にされる事は、肝生検です。検査をする為に細い針金で肝臓の一部を切り取ります。その後何時間かは忘れましたが、絶対安静が必要で、これが私にとって唯一の苦痛でしたが、今は必須ではないと聞いています。

93年4月13日から投与が始まりました。スミフェロンの600万単位を連日28日間、その後通院で、300万単位を週三回五ヶ月間投与されました。投与は小さな注射器で腕にします。

詳しくは4項の入院に記載してあります。

スミフェロンは天然型インターフェロン-αで、遺伝子組換え型とは異なるそうです。

一般に云われている副作用は全く無く、家が近いので入院中も度々帰っていたので楽しました。

その後二十三年間、ウイルスはマイナスでGPTも10前後です。C型慢性肝炎の方は、お医者様と相談され検討する価値があると思います。
《 2016(28)/1/10 》

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